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安倍晋三は、去る1月21日の国会で、大阪維新の党の清水貴之議員の質問に答えて
「税収というのは国民から吸い上げたもの」
と語った。良識ある人々を唖然とさせたこの言葉は、安倍の制御下(アンダーコントロール)にあるマスコミに大きく取り上げられることはなかったが、図らずも安倍の本音を露呈したものとして話題になった。

ここで「吸い上げた」という言葉を、あらためて考えてみたい。
「吸い」ということは、安倍はヒルかあるいは昆虫の蚊のような吸血生物であるということであろう。
加えて「上げた」ということは、低い場所から高所へ移動させたことを意味する。すなわち安倍は国民を下に見ているのである。自身が公僕であるという自覚がないのだ。

安倍の如き者が、一国の首相の座に居座っているだけでも問題なのに、この者は憲法を政府に都合のいいように変えようとしているのである。歴史が語る教訓は、独裁者は一時栄えても、結局は悉く悲惨な末路を辿るということである。吸血生物よ、驕るなかれ。

# by gagou | 2016-05-06 19:46

日本国首相であるところの与党第一党総裁は、大震災に見舞われた熊本県益城町を今月23日に視察し、報
道陣のカメラの前で、被災者と握手した。
それに先立ち首相は薄青色の作業服と帽子を着込んで、被災者が差し出す右手を両手で握り、これ見よがし
に「上からの指示だけで終わらない、現場に立って働くリーダー」の姿をアピールしようとしたのだが、各方面
に配信されたのは、
『事務的な笑みを浮かべながらあさっての方向を向いて被災者と握手する首相』
の非知性的表情であった。
http://www.jiji.com/news/photos/photo_news/images/658/0021275901.jpg

なぜこのようなことになったのか。首相としては「国民の痛みがわかる総理」のイメージを強調したかったので
あろうが、カメラ(の静止画像)が捉えたのは、被災地を離れて5分も経てば現場のことなど忘れてしまいそう
な『パフォーマンスだけで、誠意のない』雲上人の姿だったのである。

現場で首相の姿を撮影したのはプロのカメラマンである。1秒間に60枚の超高速連写を可能とする撮影用機
材とそれを使いこなす技術を持ったプロフェッショナルが、なぜわざわざ『首相の間の抜けた』表情に向けて
シャッターを切ったのか。編集部はなぜその写真を掲載したのか?
正確には数十枚撮影したであろう、首相と被災者の握手のシーンのうち、『首相があらぬ方向に顔を向けてい
る』1枚を選んだのか、と言うべきだろうが、そこには無論、首相に対する撮影者と編集者の、穏やかでない意
図と感情が読み取れるのである。
早い話「首相はマスコミに快く思われていない」のだ。

首相は、高級寿司やローストビーフ、しゃぶしゃぶといった食事接待で、大手新聞やテレビ局といったマスコミ
関係者を篭絡したと思っているのだろうが、報道に携わる者たちはそう考えてはいないということを、たった1
枚の写真が雄弁に語っているのだ。
永遠の権勢などあり得ない。やがて現首相の凋落が始まった時、ジャーナリスト達の本格的な報復が行われ
るであろう。

# by gagou | 2016-05-01 08:36 | 夜明け前

ネットで伝えられている情報によると、今月25日に東京都府中市において警視庁府中署に逮捕された62歳
の男性が、同市府中町の同署内で26日の午前0時に死亡した、とのこと。

府中署によると、男性を2階の留置場に移動するため、署員2人が同行、廊下を曲がろうとしたところ転倒。頭
を壁に強く打ち意識不明の重体となり、病院に運ばれたが、26日未明に死亡。死因は外傷性くも膜下出血と
報告された。

むろん、それらは警察側の一方的な報告であり、当事者である男性(還暦を過ぎたおじいちゃんである)は、す
でに死亡しており何の抗弁も説明もできない。諺(ことわざ)にある通りまさに「死人に口なし」である。
警察側の報告は例によって例のごとく「対応に問題はなかったと考えている」。
歩いていて、転んだだけで壁に頭を強打して、死亡に至るということが果たしてあるのだろうか?真相は今と
なっては闇の中
である。

日本は、先進国の中では唯一、警察による取り調べにおいて全面可視化が行われていない国として世界に広
く知られている。
2013年、スイス・ジュネーヴで開かれた国連拷問禁止委員会において、日本の自白偏重の取り調べを「中世
の名残り。国際水準に合わせるべきだ」との提言に対し、上田秀明人権人道担当大使が「(司法・人権問題で
は)最も進んだ国だ」と反論、会場に起こった苦笑・失笑に対して「シャラップ!シャラップ!」と怒鳴りつけたこと
は、いまだに鮮明な記憶となっている。

同じアジアの、韓国やタイ(多くの日本人が格下と考えている国)でさえ、司法機関による取り調べの可視化
は、疾うの昔に導入されているのだ。
日本は、人権問題においては自覚すらない発展途上国、あるいは『less developed countries(低開発国)』で
あるというのが現実である。
わが国の司法が国際水準に準拠し、世界の笑い者でなくなるのは、いつの日であろうか。

# by gagou | 2016-05-01 07:02 | 夜明け前

国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(RSF、パリ)による、2016年の報道の自由度ランキングが発表さ
れ、日本は72位と発表された。

72位という評価に対し、意見は様々だろう。
「日本には言論と報道の自由がある。正当に評価されていない」
と言う人もいれば、
「 72位でもまだまだ。ランク外でもおかしくない」
と言う人もいるはずだ。

私見を述べさせてもらえれば、日本の経済力や影響力、国際社会における位置などを鑑みれば、72位でさえ
まだ甘い点数ではないか、と思うのである。
『記者クラブ』による海外メディア等の締め出し、国内報道機関各社による(談合の如き)協定など、日本の土
着的封鎖性はあらためて指摘するまでもないが、加えて2013年12月に可決された『国家秘密保護法』なる奇
怪な法律がある。
これは「国家の秘密を広報したものを罰する。ただし何が秘密かは秘密」という、何が何だかわからない法律
だ。 「何が秘密かは秘密」では、法律を守るという行動の取りようがないではないか。

インターネットの普及により、個人や団体の自由な情報発信が行われるようになったこの21世紀であるが、日
本は報道の自由度においては大いなる発展途上国と評せざるをえない。


# by gagou | 2016-05-01 04:21 | 夜明け前